肛門外来

かなずみクリニックの院長 金住直人は、肛門科で有名な野垣病院(名古屋市桜山)で約4年間、非常勤医師として診療・手術に従事しておりました。
排便時に出血がある、おしりからイボがでる、おしりが痛い、膿(うみ)がでる…など気になる症状がある場合は、お気軽にご相談ください。
肛門外来は予約制ではなく、常時受け付けていますので、いつでもお時間のあるときにご来院ください。

診察の流れ

「肛門外来って、どんな診察をされるのだろう??」「他の人に『痔』の患者だと知られると恥ずかしい」「自分のお尻を見せるのかと考えるとついためらってしまう」こんな不安を解消していただくために、当院の肛門外来の診察の流れをご説明いたします。

当院は、肛門外来だけでなく、一般的な内科・外科の治療も行っておりますので、「患者さん=痔」という印象をもたれることはありません。また、来院の際、問診票に症状をご記入いただきますので、受付で「お尻の調子が…」「痔なんですが…」とご説明いただかなくても大丈夫です。

1. 問診

いきなり「お尻を出して!」ということはありません。
まず最初に問診を行います。診察室と待合室は壁・ドアで仕切られていますし、当院は中待合室をプライバシー保護のため設置していないので、相談内容が筒抜けになってしまう心配は全くありませんから、安心してお話ください。

2. 診察

診察用ベッドに左下横向きになって寝ていただき、両膝を軽く曲げる体位(シムス体位)で診察します。服を脱ぐ範囲が最小限ですみ、顔を医師に向けなくても良いので、「恥ずかしい!」と思われるような体位ではないと思いますのでご安心ください。
診察は、目で見る視診と肛門指診(ゼリーをつけた指を肛門に入れて、痛みの場所、出血の有無の確認)、肛門鏡検査(手のひらサイズの小さな円筒状器具を肛門内に挿入して、痔核の場所、大きさ、出血の場所を直接観察)を行ないます。

3. ご説明

診察後に、医師から病気についてのご説明をいたします。痔の種類、状態、治療法などをわかりやすくお話します。
ほとんどの痔の場合、排便のコントロールや生活習慣の改善と坐薬や軟膏(なんこう)で症状は改善します。

肛門の病気

肛門の病気は、良性のものから悪性のものまで様々なものがありますが、とくに多いものは痔です。
痔は、成人の3人に1人が悩んでいると言われるほどポピュラーな病気です。しかし直接命に関わることはないというイメージと場所が場所だけに「恥ずかしい」という羞恥心から、市販の薬や民間療法で耐え、医療機関に行くのをためらう患者さんが多いのが実情です。

ここでは、痔のタイプと症状、治療法について、ご案内いたします。
痔には痔核(イボ痔)、裂肛(切れ痔)、痔ろう(あな痔)の3種類があります。

痔核(イボ痔)

男女を問わず痔の中でもっとも多いタイプで、痔疾患の約半数を占めます。
痔核の場所によって内痔核と外痔核に分類されます。症状は、排便のあとの出血や残便感、痛みや違和感、脱出(肛門からイボのようなものが出てくる)など多彩です。

内痔核初期は排便時の出血のみですが、排便時に自然に戻る脱出が起きるようになり、次第に排便後に指で戻さなければ戻らない脱出になります。内痔核からひどくなると内外痔核の状態になる場合も多くみられます。
外痔核排便時のいきみや疲れなどで外痔核部分が腫れると痛みや違和感、残便感の原因になります。

痔核による症状は、排便のコントロールや生活習慣の改善で治まることが多いため保存的な治療で良い場合が多いです。保存的治療を行っても日常生活に支障のある症状が続く場合に手術を考えます。ジオン注硬化療法(切らずに治す痔の治療)

裂肛(切れ痔)

比較的若い年齢の方に多く、特に女性がなりやすい痔です。便秘で硬い便が出る時、肛門周囲の皮膚がこすれて切れた状態です。だれでも一度は経験したことがあると思います。意外と思われるかもしれませんが頻回の下痢でも切れ痔はできます。症状は痛みと出血で、治療は排便習慣の改善と薬による保存的な治療が中心です。慢性になってしまうと手術が必要な場合もあります。

痔ろう(あな痔)

痔核に次いで多く、女性より男性に多い疾患です。痔ろうになる主な原因は肛門にある小さなくぼみ(肛門小窩)から細菌が入ってしまうことです。特に、体調の悪い時や疲れて免疫力が低下した時に感染して、発熱とともに肛門の周囲に痛みを伴うしこりが出現し、膿(うみ)がたまってしまいます(肛門周囲膿瘍)。膿がたまったあと、肛門と肛門周囲の皮膚との間にトンネルができ、膿が排出されますと熱発、痛み、腫れなどの症状は軽快しますが、その後も膿のトンネルが残った状態が痔ろうです。肛門周囲膿瘍の人がすべて痔ろうに移行するわけではありませんが、半数以上の人が痔ろうになるといわれています。
治療は肛門周囲膿瘍の状態では切開して膿を出すことが必要です。ごく初期の状態では抗生物質の内服で治癒することもあります。また、痔ろうに移行した場合は、他の痔と違って排便習慣の改善や薬を使っての保存的な治療法では効果がなく、手術治療が必要な場合がほとんどです。

手術が必要な場合

手術治療(入院治療)が必要な場合は、信頼できる医療機関へご紹介いたしますのでご安心ください。

提携病院

これらの病院以外にも、ご希望の病院がありましたら、紹介状をご用意いたしますのでお申し出ください。

痔に関するお役立ちサイト

人に言えない痔の悩みに! い~じ~net

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